what's!? coffee

聴覚障害をもつバリスタが、コーヒーを通して聴覚障害者の夢を応援する

聴覚障害者はバリスタに向いてる?


f:id:whatscoffee:20190221211904j:image

 

バリスタってどんな仕事だと思いますか?

 

コーヒーを淹れる人…が1番イメージされやすいですね。おそらく。

 

あとはスターバックスコーヒーの店員さんとか。

 

 

私はイタリアに短期留学した経験もあり、本物のバールにいるバリスタを何人も見てきました。

 

1日何店舗も飲みに行くのは大変でしたが…

 

イタリアのバリスタはすごいです。

 

イタリアのバールって人気店だと小さなお店の中にピークタイムはお店の中に10人〜15人とか居て、それが5回転6回転ぐらいするほど忙しいです。

 

それをバリスタ2人とレジ係1人で難なくこなしていくんです。

 

それだけでなく、注文内容が画面でバリスタに知らされたり、レシートをバリスタに渡す…のようなものは何もないんです。
(お店によりますが大半は)

 

簡素なレジとエスプレッソマシンとカウンター。

これだけです。

 

お店により多少違いますが、まずはレジで注文し、お会計が終わったらレジ係の人ではなくお客様である自分がバリスタに向かって注文内容を伝えます。

 

それをバリスタがあっという間に提供してくれます。


なんなら常連客との会話もしながら。

 

なんなら困ってる人がいないか目を走らせながら。

 

注文待ちのお客様を見つけて注文は?って声をかけることも忘れず。

 

なかなかハードですよね。

しかも朝から晩までお店は営業しています。

 

シフト勤務なので自分の働く時間が終わったら、注文を手早くパスしてさっさと帰りますけどね。笑

 

 

で、なぜ聴覚障害者がバリスタに向いていると言ったのか。

 

もちろん耳が聞こえないと難しい仕事ですが…聴覚障害者は聞こえない分周りへの気の配り、表情の察知、目で見える情報への対応能力が高いです。

 

僕自身も店頭に立っていると目で見える情報、

 

・来店されたお客様の顔
・注文又は何かを伝えようとしている表情
・困っている動き
・どれだけ飲み終わっているか
・来店からどれぐらい時間が立っているか
・お会計しようと準備しているか

 

などなど上げたらキリがありません。

 

今上げた中には目で見える情報だけでなく、感覚の部分もありますね。

 

コース料理を出すお店でも働いていたことがあり、あのテーブルはそろそろ食べ終わるんじゃない?という感覚は時計を見なくても結構当たってました。

 

 

確かにバリスタは聞こえなければ難しいかもしれません。

 

でも難しいのって注文とかだけです。

 

お客様への気配りという面では、聴覚障害者の目で見る情報はかなり強いです。

 

読唇術ができると遠くのお客様の言ってることもなんとなく分かります。

 

もしも、聴覚障害のある方でバリスタやソムリエ、その他の接客業をやってみたかったけど聞こえないから諦めた…

 

という人がいたら、それはもったいないと思います。

 

やってみて無理なら辞めればいいので、チャレンジはしてみてもいいのではないでしょうか。